建設コンサルタント激務の実態

多くの人は、建設コンサルタントは激務だと思っているはずです。

 現に、ネット上の情報などでは、建設コンサルタントの激務情報が溢れていますし、建設コンサルタント同士でも、残業自慢や、何日も家に帰れなかったというような話を武勇伝的に語る人も多いです。

 実際のところはどうかと言えば、本当に激務なのは、そうした話の中の一部だけだと思います。

 以下に建設コンサルタントの激務の実態について考察します。

本当に激務の例

「本当の激務」の例としては、物理的に不可能な量の業務を投入したり、外注の使用を禁じて100%内製で仕上げることを要求したり、過年度成果に対する工事発注時の修正や、設計ミスの修正を、予算化せず、内密に特定の個人にサービス残業でやらせたりすることによって起こります。

参考コラム:頑張れしか言わない管理職、無茶な業務投入経験(弊社別サイトへ移ります)

激務環境というのは、自分の出世のため手段を選ばない暴走した一部の上司・上層部によって起こります。

 コンサルタント業は人件費産業なので、めちゃくちゃに業務を投入して、ひたすら「頑張れ」と励ますか「おまえの教育のため」などといって、無理やり深夜までサービス残業させていれば、所属長の成績(売上、利益)は上がります。

 ただ、「本当の激務環境」は長期的には、社員の病欠や離職の連鎖が起こり、どこかで破綻が訪れます。

でも、経営側が馬鹿だと、その成績をもって上司が出世してしまいます。

「つぶした部下で死屍累々」でも「万骨枯れて将なる」の諺の通りです。

 一部に上記のような例はありますが、建設コンサルタントの大部分の人は、一生の内の転職回数は、ゼロ~1,2回です。

 本当に激務であれば、一つの組織で何十年も働けるはずありません。

激務の実態

実際に、私の建設コンサル時代には、だらだらと仕事をしながら、遅くまで残っている人が多数派でした。

 仲良しグループで、かなり時間をかけて夕飯を食べに行ったり、こっそりネットを見たり、SNSやゲームをする人がたくさんいます。

 私が、デスクに近づいていくと、モーゼの海割のように、一斉にパソコン画面が切り替わっていくので「遊んでいるなら帰れよ」と苦笑していました。

 ゲームをしている後輩に、こっそり近づいて、後ろに立って眺めていたことありますが、いつの間にか、後ろにいることに気づいて、めちゃくちゃびっくりしていました(笑)。

こうしてだらだらと過ごしている人達は、当然ですがノルマは達成できません。

 ノルマの何倍もこなしている側からみると、「本当は暇だろうな」と内心は思っていましたが、そんな感じの方々でも、皆さん、自分の仕事がどれだけ大変か、どれだけ激務かを、一生懸命アピールをしていました。

 大体、こんなところが「建設コンサルタント激務の実態」です。

なぜ激務をアピールするのか

多くの社員が激務アピールをしつつ、だらだらと会社に遅くまで残る理由ですが、以下のものが挙げられます。

①先に帰ると、同僚に裏で何言われるか分からないから

建設コンサルタントは、どうしても「遅くまで残った人が偉い」という文化が抜けません。

 私の建設コンサル時代の勤務先は、個人の数値管理が明確な会社でした。

 売上も利益も他の部員より圧倒的に出していたのですが、それでも「早く帰ってずるい」「楽でおいしい仕事ばかりやっている」と、自分の食い扶持も稼げない人達に言われていました。

 ※参考コラム:業務成績の良い人は、楽でおいしい仕事ばかりやっている説(弊社別サイトへ移ります)

②上司より先に帰ると出世できない

大手コンサルで個人成績が客観的数値で分かるような会社であっても、人事評価は、最後は上司の主観になり、どれほど業務成績を上げても上司の心証を損ねると出世は難しいのが現実です。

 日本では、偉い人ほど、責任がなく仕事も楽になるという不思議な文化があります。重役出勤という言葉がある通り「上司より後に出社する部下」、「上司より先に帰る部下」というのは、上司の心証を大きく損ねる行為になってしまいます。

 ある例では、部長が、毎日、昼頃出勤してきて午前零時まで残るせいで、「俺達も部長が帰るまで帰れない」と部員が嘆いていました。

 また、出張時に帰社が定時以降になるなら「直帰しろよ」と思うのですが、夜10時でも会社に帰ってきます。なぜって?部長が会社にいるからに決まっています。

 別の例では、フロアで一番のお偉いさんが始業の2時間前、朝7時前に出社するようになりました。

 すると、部長も早朝から出社するようになり、さらに、その部下の中からも早朝出社しだす人もいます。

 そこまで「出世したいのか」と呆れていましたが、逆に言えば、上司に睨まれるだけで出世できない恐怖は、それだけ強烈です。

 そんなことしても、会社の利益が増えるわけでもないのに、不合理さと意味の無さを感じます。

③暇そうにしていると仕事を入れられる

個人のノルマ、例えば売上3,000万、利益30%という目標数値は、達成できる人は全体の30%くらいの人材です。

 どの組織もノルマを達成できない人が多数派です。

 参考コラム:建設コンサルタントのノルマとは

 中間値(例100人中50番目)の人材は、ノルマを達成できていませんが、並レベルの評価はいただけます。

 そのため、やっても、やらなくても大して評価が変わらないのなら、「なるべく楽しよう」と考える人が多数派になるでしょう。

 しかし、楽だからといって暇そうにしていたら、業務を投入されてしまいます。

 そこで、深夜まで会社に残って、忙しいふりをして過ごすようになります。

④ノルマが達成できない言い訳になる

日本社会は、「頑張った人」=「苦しんだ人」でなければという意識があります。

 そして、結果(成果)より「どれだけ苦しんだか」を重視する文化があります。

 もし、難しい業務をこなし大きな成果を上げて「簡単、楽勝でした」なんてコメントしたら嫌われること確実です。

 残念な結果を出した人に文句を言うと「頑張った人に失礼だろ!」的な非難が巻き起こります。

 ノルマを達成できない人は組織の70%、こちらが多数派です。

 多数派層に「俺はこんなに頑張った」と深夜残業や徹夜をアピールされると、誰も結果を責めることができません。

 逆に、エース級が、効率よく仕事を回して大きな成果を上げても

「早く帰る」=「苦しんでいない」→ 「頑張っていない、ずるい」とも言え「攻撃の糸口」にもなります。

 以上のような感じで、やってもやらなくても評価は大して変わらない仕組みを根源として、それを利用して楽するためのテクニックとして激務アピールが生じていることが分かります。

 中には、仕事から逃げ回りを極める人達もいます。

 ※参考コラム:業務から逃げる達人の思い出

まとめ

 

 「建設コンサルタントは激務」との考えで就職を躊躇している人も、たぶん、そんなに心配しなくても大丈夫です。

 業務を自分でコントロールできるようになれば、そんなに大変ではありません。

 参考コラム:建設コンサルタントは20代が一番つらい

 

 こうした激務アピールする人達は、「労働」=「苦悩」と考えて、労働(苦悩)を最小化して、収入と労働の費用対効果を最大化する損得勘定で生きています。

 ただ、いくら楽でも、拘束時間は長いわけで、「人生」=「生きた時間」と考えると、人生を無駄に浪費していることになります。

 楽と安定を追求したいなら、建設コンサルは不向きで、ノルマやリストラのない「究極の安定職」の方がよいでしょう。

 ※あと20年くらいは大丈夫そうです。

 

 一方で、仕事を「キャリア形成のための時間投資」と考える働き方もあります。

 せっかく建設コンサルタントに入るなら、難しい業務に挑戦し、技術士も取得して、周りから尊敬され感謝され、お金も稼げて、自由に暮らせる生き方を目指した方が、長期的に見て、ずっとハッピーだと思います。

 参考コラム:費用と投資の概念の違いについて理解しよう(弊社別サイトへ移ります)

       建設コンサルタントが早期リタイアしてのんびり暮らす方法

 

 ただ、長い人生の中で必ず起こる「ちょっとつらいな」という時に「本当は暇だけど激務アピール」という戦術を繰り出して凌げる点は、覚えておくとよいです。

 

 また、現在、建設コンサルタントで「本当の激務」に苦しんでいる人は、体を壊さない内に、今すぐ逃げましょう。

 参考コラム:自分の身は自分で守ること(弊社別サイトへ移ります)

 

 ちゃんと業務を回せる人であれば、もっと残業が少なく、条件のよい会社にご紹介可能です。

 是非、ご相談ください。








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