建設コンサルタントは20代が一番きつい

「建設コンサルタント 辞める」等で検索すると、自称、元建設コンサルタントの人が書いた記事がいくつか見つかります。
大体が、「建設コンサルタントで数年働いたが残業がすごくてやめた」とか、「建設コンサルタントの業務はつまらない」とか、ゼネコンに転職した人が「建設コンサルタントはレベルが低い」みたいなことを書いている場合が多いのですが、話の最後が大手転職サイトへのリンクで終わっていたり、不動産営業を勧めたりしていて「そう来る?」と見ていて面白いものがあります。
営業職をやるのなら「建設コンサルタントの営業職」を勧めた方がよいように思うのですが。。。
その方が技術の知識生かせます。

内容的にも、どのサイトも似ていて、たぶん元ネタはごく少数のライターで営業目的で使い回しているのだと思います。

 これらの記事を書いた方が、「本当に建設コンサルタント会社の経験者であった」との仮定で書きますが、彼らを残念に思うのが、建設コンサルタントでほんの数年勤めて「仕事は誰かの下働きしかしていない」ことです。
 
 建設コンサルタント業務というのは、担当者が、コンサルタント業務を遂行し、発注者の満足できる成果品を作成するのはもちろん、技術営業や提案書、受注すれば業務計画や実行予算計画、業務実施しながら予実を分析しながら管理し、所定の利益を達成する必要があります。
 そういったものを複数並行に進めながら、中堅以上の企業であれば年間3000万の売上と、所定の利益を達成することを求められます。
 つまり、建設コンサルタントというのは、「個人事業者の集まりのようなもの」で、各個人が稼いで、それが集まっているような組織です。
つまり、建設コンサルタントの技術者は、建設技術だけでなく、提案力や業務管理能力、経営能力も求められます。
とりあえず一人で一通り業務を回せるようになるには「最低でも5年から10年は必要」です。

 建設コンサルタント業務の担当者は、ほぼ全部自分で考えて業務を回さなければなりませんので、一人で業務を回せる状態になれば、業務を自分でコントロールできますし、面白さも出て来ます。
 この状態は、同じ労働時間でもだいぶ楽です。
 業務さえきっちり進んでいれば、今日は疲れたから早く帰るとか、飲みに行くかとか、明日は有休でもとるか、といった判断が可能になります。

 次の二つのどちらがつらいか考えてみてください。

・地図を持っていて、ゴールが見えていて、自分が今どこにいるかわかる、好きな時に休める
・地図も持たず、ゴールも見えず、自分が今どこにいるかわからず、好きなときに休めない

 下働きというのは、訳も分からず、上司のいいなりで使いまわさせている状態です。上でいう、地図も持たず、ゴールも見えず、自分が今どこにいるかわからず、好きなときに休めない状態になります。
 建設コンサルタント会社に入社して、新人の頃は、いつ終わると知れない際限のない作業に追われる地獄のような生活のように感じてしまう人も多いです。
 運悪く変な上司の下についてしまったり、当人が向上心のない人の場合、さらに悲惨です。

 建設コンサルタントというのは20代が一番つらいです。
 私の場合も、最初の2年は特にきつかったです。バリバリ業務を回せるようになってからの方が責任重く労働時間は長かったですが、新人の頃より楽でした。
 経験を積むごとに能力もあがり、裁量範囲が増えて仕事が楽になります。
何度も書きますが、とにかく、建設コンサルタントは20代が一番きついと思います。
 
 ただ、このつらい時期を、乗り切って一人で業務を回せるようになってしまえば、だいぶ楽になります。
 その時点で、一生食うには困らない技術が身についています。
 べつに会社にしがみつかなくてもよくなります。

さらに、どんどん実績も積んで、技術士かRCCMも取得し、名実共に一人前となることも目前です。
 そうなれば、自由度の高い人生が遅れます。

具体的には、激務が嫌なら地方のコンサル会社であれば、残業はたいしたことありません。
 年度末の3月でも夜20時まで残ることは少ない会社もあります。
 それでも技術士であれば、当社にご紹介させていただけば採用時年収で600万~800万超くらいにはなります。
 その後は実力次第でさらに上、経営幹部等の道もあります。

 また、労働条件と安定を追求するなら公務員になればよいのです。
40代であっても土木分野は経験者採用が盛んで公務員転職も可能です。
 40代から簡単に公務員なれるのは、建設コンサルタントの技術士だけです。

 さらに独立も比較的容易で、初期投資がほぼゼロで、自宅で開業ができます。

 そんなおいしい話は信じられないという人もいると思います。

 ビジネスの価値の分析の指標で「模倣困難性」というのものがあります。
 医師は収入やステータスも高く、さらに転職も自由です。そうなる理由は、「医師になるのが困難だから」です。医師の需要に対して、医師の数が少ないからです。

 同じく、建設コンサルタントでも、正しいキャリアを積んで、業務を回せる能力と実績、それを証明する資格を手に入れるということは、その辺の人が後から気づいてマネしようとしてもできるものではありません。模倣困難です。
 そのため、建設コンサルタントの実務が回せる技術士というのは、常に不足しています。
 そもそも、建設コンサルタント業では、技術士は独占業務資格でもあり、技術士がいないと開業も元請け受注もできません。人材の価値はとても高いのです。
 そして、自由でおいしい世界もあるのです。

 下働きだけして、その先の可能性を知らず、激務が嫌で他業種に転職しましたという人が、建設コンサルタント業界をボロクソにけなすのは、気持ちが分からないではないですが、他業種に転職したその後についても書いてほしいと思います。
 短期的な、「○○業に転職しました。給与は変わらず、残業は少ないです。転職成功です!」みたいな話ではなくて、その後、5年、10年、20年の感想を聞きたいものです。
 
 長期的なキャリアプランがあって他業種に転職するならわかりますが、短期的な視点で転職して、キャリアを積んでは崩し、また積んでは崩しという転職方法は、戦略的にはよろしくなくて、後で後悔が多いと思うのですが。

 実際に、私のところに相談に来るケースでは、「他業種に転職したけれど、後悔しています、建設コンサルタントに戻れますか?」という人も結構います。

 後悔理由としては、キャリアが積めないとか、毎日、同じことの繰り返しでつまらないとか、そういう内容が多いですが、そもそも他業種に転職した理由が、「建設コンサルタント業務自体は好きだったが、上司との関係が」とか「激務に限界だった」などで、その時は「建設コンサルタント業界自体に絶望してしまった」といいます。
 
 そこで「激務でない建設コンサルタントはありますか?」と聞かれる場合も多いのですが、別に大手等のステータスへのこだわりと捨てれば、ちゃんとキャリアが積めて激務ではない会社はたくさんあります。
 
 パワハラや激務で、心身が限界に来てしまっていた場合、緊急避難的に辞めるのは、当然のことで、むしろ推奨します。
 体を壊してしまっては元も子もありません。自分の身は自分で守るしかありません。
 
 ただ、そこで建設コンサルタント業界自体に失望してしまって、他業種に転職するのは時期尚早というかもったいないです。
 他業種に行くのは、一人前になってからでも遅くはありません。
 
 建設コンサルタントで一人前になって、技術士も取得することに、必ずしも激務は必須ではありません。到達する道はいろいろあります。

 当社(私)にお気軽にご相談いただければ幸いです。


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