建設コンサルタントが早期リタイアしてのんびり暮らす方法(FIRE)

「早期リタイア」なんて素敵な響きなのでしょうか?

最近は、「FIRE」 (経済的自由かつ早期リタイア)と呼ばれ、この生き方を模索する若年層が世界的に増えているそうです。

20代からガッツリ稼いで30代くらいで早期リタイアし、後は資産収入で、質素ながらも好きなことをして暮らすことを目指すような生き方になります。

建設コンサルタントの多くの人が、「俺も早期リタイアしてのんびり暮らして~」と考えていると思います。

建設コンサルタントが早期リタイアしてのんびり暮らす方法を、解説します。

一般的な早期リタイア(FIRE)の方法

 世間一般で言われる早期リタイア(FIRE)の方法を解説します。

まず「一億円を貯めてください」

 っていきなり無茶な要求です。

 でも早期リタイア(FIRE)するには、そのくらいの金融資産が必要です。

 そこで30代くらいで一生暮らせるくらいの資産を築く方法ですが、以下の二点が重要です。

①収入の良い職に就く

例えば、外資系金融での完全成果制、フルコミッションのような仕事です。

さらにキャリア積みながら自己投資をして自分の付加価値を磨いていきます。

最エリート層は、戦略コンサル→起業orスタートアップ参加→IPO(株式公開)→「FIRE」を狙う人が増えています。

②運用して殖やす

稼ぎが多いからって、見栄を張って浪費してはいけません。コツコツ貯めて、殖やす必要があります。定期預金なんかしても金利はゼロです。リスクとリターンを考慮した運用を行う必要があります。

金融リテラシーの勉強しならがら、運用で実践していく必要があります。

そうやって、10年~20年頑張れば、早期リタイアできる可能性があります。

 

これを見て「難易度高すぎ!」「やはり福利厚生もよく安定した大企業や役所に入って、定年まで頑張った方がよい」、「若いのにリタイアなんてけしからん」とお考えの人もいると思います。

現在も依然、そうした考えが多数派です。新卒人気はインフラ系と公務員です。

 

 でも考えてみてください。一生、一つの組織に養ってもらって、良い待遇が得られる可能性は、「良い時代」、「良い会社」、「良い上司・人間関係」、「年功序列・終身雇用の継続」「本人の人柄と能力」に恵まれて初めて成立することです。

 今の60代は逃げ切り世代かもしれませんが、40代以下は、達成の可能性は低いと思います。

 参考コラム:「48歳定年の話(日本のリストラ考)

 仮に、このやり方で見事、成功できたとしましょう。

新卒~定年までの長い間、朝から晩まで働いて残業して、休日出勤して20代から半世紀近くを、会社内で人生を会社に捧げて過ごしたことになります。

 そして、老後「俺は○○社の元部長だぞ」とマウンティングする人生モデルになります。

 一方、早期リタイアして、若い時から、自分のために自分の人生の時間を使い、やりたいことにチャレンジして過ごしてきた人の人生があったとします。

 80歳になった時に、自分の人生を振り返ってどちらの満足度が高いでしょうか?

 だから、一番賢い人達は、何かに頼ってリスク回避するだけでは、本当の「幸福と安定」は得られない。「自力で達成するしかない」と、気づいているのです。

 そして、キャリア開発や自己投資と挑戦、その成果としての「FIRE」 (経済的自由かつ早期リタイア)を目指すようになったのです。

建設コンサルタントが早期リタイヤ(FIRE)する方法

 さて、ようやく本題です。一般的な早期リタイアの方法を見て、「難易度高すぎ」と失望された人が多いと思います。

 でも安心してください。建設コンサルタントの技術者は、とても恵まれています。

 普通の一般人よりは、ずっと簡単に早期リタイアできるでしょう。

目標レベルを少し下げると

 「30代で一億の金融資産を築いて、運用収益で暮らす」さすがに、これは建設コンサルタントでは、難しいでしょう。

 そこで目標レベルを一段落として「早期セミリタイア」という考えがあります。「5000万の金融資産の運用収益と、やりたいことを仕事として、のんびり暮らす」というやり方です。

 これなら、実現度はかなり上がります。(これもかなり困難ですが)

蓄えがある安心感とともに、運用の安定収益も月15万位は可能性があります。自分だけのベーシックインカムみたいなものです。

 だから、組織にしがみつく必要もなく、ある程度のリスクを取れます。ようは挑戦できるってことです。

 そこで、自分のやりたいことに挑戦し、それを仕事にできれば、低ストレスかつ、やりがいMAXな幸福な暮らしができるでしょう。

 本当は、日本にベーシックインカムでもあればよいのですが。。。。

 参考コラム:なぜ挑戦できないのか「ベーシックインカムが実現してしまう件

 

 でも建設コンサルタントの技術者は、5000万の資産すら必要なく、もっと難易度低く、早期セミリタイアを実現できます。

 

ずばり!建設コンサルタントの早期セミリタイアの目標レベルを数値化すると

 

 年間労働時間:1000時間、年収:1000万、金融資産:2000万の生活です。

 

 これを早くて35歳くらいで達成することです。

 

 年間1000時間労働ってことは、月83時間労働です。一週間を、週休3日で、残り週4日、日5時間労働で、そのくらいです。さらに通勤もありません。かなりの自由時間です。 

 そして年収1000万、さらに2000万の蓄えがあれば、安心感もあります。

 こんな生活 どうですか? 

「月83時間労働って、俺の残業時間より少ないじゃないか!」絶対にあり得ないと怒っている人も多いと思います。

 でも現実的に可能です。

具体的なやり方(手順)

 新卒が早期セミリタイアを達成していくイメージで解説します。

第一段階:建設コンサルタント会社に入社、一つの分野を極める

 当然ですが、まずは建設コンサルタントに入社しましょう。

 規模の大小は問いませんが、元請けで「建設コンサルタント業務」をやっているところ、社内の技術士比率が高く、30代での技術士保有者が多い会社を選びましょう。

 必然的に、中堅以上の企業が多くなると思います。ただ、大企業だからといっても、人材派遣会社みたいな会社もありますので気を付けてください。

 施工監理、発注者支援等の経験は建設コンサルタントのキャリアとしてプラスになりますが、技術の核ができない内に、出向に出されれるとあまりよくないです。

 大手企業は、良いキャリアを積める可能性が高いですし、大手出身という「箔」もつきますが、未だに新人3年目までジョブローテションみたいな教育をしている会社もあり成長が遅れてしまう可能性はあります。

 就職や転職は「運」の要素があります。配属先や、上司、同僚等に人間関係に恵まれるかどうかは分かりません。   

 入社したら、自分の配属された部署や人間関係に不平・不満を言わず、まずは覚悟を決めて、自分のやれることに集中してください。

 参考コラム:「就職・転職は「運」 新入社員時代の思い出

 

 ここでの目標は、まず一つの専門分野でプロレベルに達することです。

 目標レベルは5年で一人前、10年目ではプロレベルになることです。

 技術知識とコンサル業務のこなし方を、実務と勉強の両輪で徹底して行うことです。

 参考コラム:「建設コンサルタントの新入社員が5年で一人前になる方法

 できれば「技術士」は、この段階で取得しましょう。

 この段階の期間目安は、7年~12年程度(30代半ば)です。

また、一般の場合と同じで蓄えを作ることも重要で、浪費をせず、金融リテラシーを高め運用しましょう。

第二段階:転職 対応範囲の幅を広げる

 第一段階で、特定の専門分野のプロになれたとしても、それだけでは安心できません。

 10年程度で身に着ける能力は、尖った技術であり対応範囲に疑問があります。

 特に大きな会社は、専門分野が細分化されており、対応範囲が狭い可能性があります。

そこで、一度環境を変えて、外の世界で自分の能力が通用するか確認する必要がありますし、新たな環境で対応範囲を広げることも必要です。

 なぜ対応範囲を広げる必要があるのかと説明すると、価値は需給バランスで決まります。

 対応範囲が狭い人材は、たとえどれほど技術力が高くとも、専門分野に需要がなければ価値が出せません。大体何でもできるという人の方は、どこでも価値は出せます。

 そのため、キャリア開発では、T型人材を目指すとよいです。

 つまり、尖った専門技術力があって、その周辺技術も大体対応できる人材です。

 正確には、逆T型人材です。擁壁でも逆T式が安定しているでしょ?

第二段階での転職は、小さめの会社がよいです。組織的に不完全でも裁量範囲、対応範囲が最大限に与えられる環境がよいでしょう。

 すでに技術士を持っていれば、尊重してくれます。

 対応範囲は、技術分野の幅、例えば道路なら計画、設計まで一通り、道路構造物もできるレベル、業務は下請けに頼らず、一式全部(図化数量も)こなせるようになった方がよいです。

また、営業から人材育成、経営面までやれることは、どんどんチャレンジしていきましょう。

 この段階で技術士が欲しいですが、技術士がなくてもRCCM(いくつか)は欲しいところです。

 この段階では、3年~5年くらいが目安かと思います。

第三段階:早期セミリタイア実現へ(独立性を高める)

 さて、この段階で、年齢は35歳~40歳、専門技術の深さも対応範囲も身に着け、それを証明する「実績」と「技術士」、蓄えも節制と運用を続けていれば2000万くらいはあるかもしれません。

 次は、いよいよ早期セミリタイアの実現です。

 まずは、現勤務先に、下請けとして独立することを宣言し、最低基本給+成果給方式、いわゆるフルコミッション方式による雇用形態への変更をお願いしてみましょう。

 それであれば、現勤務先は、必要な時だけあなたを使えばよく、必要でない時の雇用コストを最小化できるため会社にとって都合がよいのです。双方都合がよいとなれば、会社とあなたはお互いwin-winです。

 あなたが価値のある人材で、柔軟かつ合理的な意思決定のできる経営者であれば、認めてくれるでしょう。

しかし、いくら価値がある人材でも、硬直した組織では認めてくれないでしょう。その時は迷わず辞めましょう。 守・破・離の「離」の段階、独り立ちすべき時です。

 今は、テレワークもできますし、フルコミッション(最低基本給+成果給)で受け入れてくれる会社を見つけるのは難しくありません。 ※当社に相談して下さい。

 これで月20万位の収入と社会保険は確保できています。人生のセーフティネット、あなただけのベーシックインカムみたいなものです。

 後は、稼ぐだけです。今は、優秀な下請けは本当に希少です。元請け経験が豊富な技術士で、図面数量だけでなく、計画から設計まで、どんな検討もできる30代、40代であれば本当に価値があります。

 あなたの価値を最大限に認めてくれて、お互いフラットでwin-winな関係である顧客に良い成果、価値を提供し報酬をいただきましょう。

 これで、「社会」も「顧客」も「あなた」もすべてハッピー「三方良し」です。

どうですか、これで目標レベル

  年間労働時間:1000時間、年収:1000万、金融資産:2000万の生活、の達成です。

 

※補足:会社員+個人事業として稼いでいる状態ですので、青色申告すれば、事業で使う費用のすべて(例えば、自宅作業室家賃、機器、通信費、光熱費、車両費、書籍、旅費交通費、交際費までも)、経費で落とすことができます。

 そのため実質所得は、年収1200万のサラリーマンと同等と考えればよいでしょう。

おまけ:目標達成後はどうなるか

 目標達成してしまった後ですが、年間1000時間労働というのは、実際は、繁忙期と閑散期がありますので、繁忙期は普通に稼いで、閑散期はプラプラしているような状況になると思います。

 まだ30代、金銭的な不安もないし、住みたいところに住んで、思いっきり好きなことをして暮らせます。

でも、趣味や遊びなどに没頭しても、多分すぐに飽きると思います。大抵、数か月くらいが限度です。

 そこで、朝から温泉に行ったり、体を鍛えたり、読書したり、勉強したり、情報収集や誰かと会ったり、自由気ままに過ごしながらも、健全な自己投資的(勉強や健康維持)な日常に落ち着きます。

 満足感で一杯ですが、気力・体力十分な状況を持て余し、物足りなさも感じてしまうでしょう。

また、若い時期からの目標達成の挑戦過程が、懐かしく感じるはずです。

 「きつかったけど、面白かったな~」って感じです。

そして、社会にためになり、顧客に感謝されて、自分の収益にもなる仕事をしていると「やりがい」も感じ、仕事が楽しくなってきます。

 プラプラ遊んだつもりが、結局、「自己投資」と「モチベーション」が相まって、あなたの付加価値は、さらに上がっています

 そこで、周囲の利害関係者とフラットな関係であれば、様々な要望や依頼が来てしまいます。そして、次の挑戦的な目標が見えてきます。

 

だから、目標達成後、しばらくのんびりした後で、次の挑戦をすることになってしまうケースが多いと思います。

例えば、外部連携や法人化し人を雇って、より成長させることもできます。

さらに、建設コンサルタント登録すれば元請けも進出できます。そうやってどこまでも伸ばしていける可能性もあります。

 忙しくなってしまうかもしれません。でも、やりたいことをやっているので、時間は苦にならず、本人は、遊んでいるときより楽しいかもしれません。

このやり方の難しい点

 建設コンサルタントが早期リタイアする方法を解説してみましたが「俺にもできそう!」ですか?

意外と目標達成のロジックはシンプルに感じたと思います。

 多分、一般の方法より遥かに難易度が低く、そこそこレベルの技術者であれば達成できると思います。

このやり方の難しい点は、「決断力」が試される点です。かなりの試練になります。

 例えば「第一段階」で、30代前半で業務をバリバリこなし社内で高評価、技術士も取得してなんて順風満帆な状況で、会社を辞められますか?

 ここぞとばかりに、「裏切り者!」などと言われるに決まっています。

 さらに、次は「中小企業に転職する」となったら、多くの人には意味不明でしょう。

「将来独立する」なんていったら「お前はあほか」「世の中そんなに甘くない」「絶対後悔するぞ」などと、みんなが引き留めるに決まっています。

 「第二段階」でも同様で、会社の幹部候補となっていておかしくないですが、その状況で「独立する」という行為はかなりの決断が必要になります。

 また、それぞれの挑戦において、一時無職の期間や、収入ダウンしてしまうことも覚悟する必要があります。多くの人が、一時的な収入ダウンすら許容することは難しいでしょう。

 要は、傍からみたら「順風満帆」なのに辞めるとか、大企業から中小企業に行くとか、さらに収入ダウンをするような選択をするなど、周りから理解不能な決断と行動をする力が必要です。

また、実際は、これ以外にも様々な想定外の困難なことは起こるでしょう。

 達成までのロジックは意外と簡単でも、達成できる人は少ないかもしれませんね。

 でもこういう生き方をしていれば、どう転んでも満足度の高い人生を歩めるでしょう。

 ※参考コラム:「建設コンサルタント技術者は常に独立の可能性を模索すべき

 このやり方は、一例を示したに過ぎません。それぞれの制約条件や夢に合わせて「自分で考えて」大きな仮説を立てて、実行するしかありません。

 現在40代、50代の建設コンサルタント技術者も、覚悟を決めれば、今からでも数年で実現は可能だと思います。

 参考コラム:「独立するする詐欺も悪くない(ある先輩の物語)」(弊社別サイトへ移ります)                                          

おわりに

 このコラムを書いた発端は、建設コンサルタントから30代、40代で公務員に転職する人が多いことです。

 建設コンサルタントで技術士も持っていれば、40代でも公務員になれるというのは、この業界の魅力の一つであり、その能力を行政で発揮することは良いことではあります。

 ただ、多くの動機が、きついノルマ、激務、役人が威張っている等の環境から逃れて「楽な仕事」と「安定」を追い求めた結果ではないかと思います。

 これは、転職した人を責めるべきではなく、建設コンサルタント業界の「暗部」ではないかと思います。

 有能な30代、40代が、リスク回避だけを願い、楽で安定した福利厚生のよい組織に依存して、挑戦しないようでは、社会が発展しようがありません。

 ※そんな感じの人が公務員に行っても、役所も迷惑だと思います。

 そこで、好きな所に住めて、公務員よりずっと楽で安定し、やりたいことをやって、楽しく、何倍も稼げる。そんな生活が、建設コンサルタントでも可能であることを、皆さんに知って欲しくて、このコラムを書いています。

 実際にこういう人達は、存在しています。

このコラムを見て、主体的に行動する覚悟を持った「優秀な30代」が突然、辞めるようなことが増えたりするかもしれません。

 主体的に動ける「優秀な人材」というのは、企業にとって宝です。

 建設コンサルタント企業が、優秀な人材に逃げられないようにするには、人材に、より多くの自由と裁量を認め、成果に応じた報酬を支払い、労働条件も改善し、彼らに、現組織内でも、やりたいことへの挑戦ができるようにしてあげてください。

 外に飛び出す人を「裏切り者!」などと石を持って追うのではなく、うまく連携し自分達のパートナーとして、取り込みを図るべきです。

 これは、道徳論ではなく、企業価値を最大化するための経営意思決定として意識の転換が必要であるという意味で言っています。

また、このコラムを見て、建設コンサルタントを志す優秀な人材も増えて欲しいと思っています。

 建設系の学科出身でなくても十分可能ですし、未経験・文系出身者も30歳くらいまで十分可能です。多様な人材を建設コンサルタント企業では必要としています。

「まず戦略コンサルに入って」なんてやるより格段に早期セミリタイア「FIRE」の成功確率は高いはずです。

また、建設コンサルタント技術者で、外の世界で挑戦する人や独立する人も、是非、当社にご相談ください


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