建設コンサルタント業界では知人から誘われて転職する人が多い

私自身の経験を話すと、最初の会社を退職後、ある日、先輩に飲みに誘われていくと、なぜか知らないおじさんが一緒でした。
その人は、某建設コンサルタントの部長だったのですが、熱心に入社を誘われたことがあります。
ありがたい話ではありますが自分の目指すキャリアと合わないこともあり断りました。

私の場合、知人の誘いは断りましたが、建設コンサルタント業界での転職では、元会社の上司や先輩あるいは、友人等に誘われて転職する人がかなり多いように思います。
他社に転職した元上司等に相談すれば「じゃあうちの会社に来いよ」というのは、自然な流れかと思います。
元上司等から誘われるというのは、ちゃんと仕事ができるという証拠なので、誇ってもよいと思います。

 大体が転職を考えている人というのは、現勤務先に勤めるのがいろいろな事情で限界になっていますが、一方で転職に対する不安も一杯です。
そこで、元上司や元同僚等から「うちに来いよ」と誘われると、誘われた側の心理として、「元上司や同僚がいると心強い」、「たぶん変な会社ではない」、「不慣れな転職活動しなくて済む」という風に不安が軽減される上に、「俺を誘ってくれた」という嬉しさと義理人情的な要素で、あっさり転職を決めてしまう人が多数です。

 自分の人生を、自分の市場価値も将来キャリアも考えず、また、デメリットも知らず、知人に誘われただけであっさり決めてしまうのは、とてももったいない気がしています。

まず、後輩や元部下を自分が転職した会社に誘う人の心理ですが、「社内に仲間がいなくてつらい」、とか、「何とか社内で立場を強化しよう」、「自分の下で動いてくれる人が欲しい」等の理由もあるのです。
必ずしも、あなたの将来を考えてとか、良い会社だから誘っているという訳ではないのです。
やたらと、元会社の人に声をかける人がいて、いつのまにか、同じ会社出身者ばかりの部ができるという例もあります。

そのため、知人の紹介での転職のデメリットですが、転職先でも元上司や先輩とのヒエラルキー、上下関係がそのまま受け継がれることになります。
さらに、元○○社グループということで、思わぬ派閥争いに巻き込まれてしまうこともあります。

また、転職したものの、気に入らなかった場合、再度転職する時に、余計な義理ができて難しくなります

 ましてや、将来設計、キャリアの希望に合っているかわからない、あるいは、もっと良い条件および良い会社に転職できた可能性があることを考えると機会損失は、膨大なものになっていてもおかしくありません。

 転職というのは、それぞれの人生の一大事なので、将来設計やキャリアを考えて、自分の市場価値に合った会社に行くべきだと思うのです。
不安に負けず、誰も知らない世界に飛び込むから面白いと思うのです。

 知人に誘われて入社する場合、なぜその会社にいくのか、一時の不安に惑わされていないか、ご自分自身でよく考えてみてください。

建設コンサルタント業界での転職の不安は、一度やってみた人は、後から考えると大したことないのです。かえって良い思い出になるくらいです。

 人材紹介業者は怪しいと敬遠される人もおりますが、当社は、建設コンサルタント業界に特化した人材紹介業者であり、私自身が建設コンサルタント出身の技術士でもあり、建設コンサルタントの転職支援のプロですので、お気軽にご利用いただきたいと思います。

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