技術士合格は諦めている人も技術士補は持っていた方がよい

建設コンサルタント業界では、初めから技術士合格は諦めている人も結構いて、そういう人は、技術士一次試験を受けていない人もかなります。
ある程度年配になって、業務も一人前、RCCMも取得しているから、技術士は取得しなくてもよいと考えている人も多いです。
まあ、中高年世代で、今更、技術士一次試験から受験するなんて面倒くさいとか、落ちたら恰好悪いなんていう理由の場合も多いと思います。

私としては、「技術士は諦めるな、生涯年収が数千万円は変わるよ!」と言いたいところですが、やらない人は何を言ってもやらない訳で、どうしようもありません。

現在は、建設コンサルタント業界においては、技術士がなくても、好条件で転職できます。
技術士より100万円位低い年収になることが多いですが、専門や経歴等によりますが年収700万以上も可能性は高いです。

しかし、技術士合格を諦めている人でも、例え中高年であっても技術士補は持っていた方がよいです。
理由は以下の二つになります

理由1.建設コンサルタント業界の転職に有利になる

中高年の建設コンサルタント業界の転職において、技術士補を持っていると優位になるとは、信じられない人もいると思います。
でも、実際はかなり違います。

例えば、業務一人前のベテランの40代建設コンサルタント技術者で以下の二つを比較したとします。
A )保有資格:RCCMのみ
B )保有資格:RCCMと技術士補

この場合、採用側から見ると、「RCCMのみ」の人は、将来、技術士になる可能性は低く、向上心もなさそうです。

一方、保有資格が「RCCMと技術士補」の人は、後は技術士に合格できれば、貴重な存在になれます。特に地方等の100人以下のコンサルタントにおいては、現役30代~50代で実務をばりばりこなしてくれる技術士というのは、本当に価値があります。
そのため、中高年も技術士補を持っている方が、より印象がよいです。

また、面談の時に、「技術士は諦めています」などと言ってはいけません。
嘘はいけませんが「数年内に技術士合格したいと思っています」と前向きな姿勢の方が望ましいです。

理由2.技術士に挑戦できる機会は残す

技術士合格を諦めている人というのは、受験勉強のための動機やモチベーションを持っていないのです。
自己評価が低いか、その逆で失敗して笑われることを恐れている人もいます。
「技術士なんて意味ない」と言い張る、技術士未保有のおじさんを今までに、何人見てきたことか、発注者の立場からしてみれば、担当は技術士保有者の方がよいに決まっています。
あなたは、手術を受ける時に、無資格の自称カリスマ医師に自分の腹を切ってもらうのか?それと同じです。

転職等の新たな挑戦を始めたり、周りの環境が変わると、必要性を痛感して、動機づけられて急にモチベーションが湧いてくる場合があります。
技術士を持っていれば、確実に社内で扱いがよくなる。地位も収入も大きく上がるというという状況を目の当たりにすれば、誰だってやる気になります。

その時に、技術士一次試験から受験となると、最低1年は遠回りになります。もし一次試験に失敗してしまったら、二度と受験しなくなるかもしれません。
技術士は諦めている人も、技術士補だけは取得しておけば、すぐに技術士二次試験にチャレンジできます。
そして、諦めずに続けていけば、合格できる可能性はかなりあります。
技術士という「人生の保険」を手に入れて損はありません。

技術士を諦めている人も、技術士補は取得しておくとよいでしょう。

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