60代の建設コンサルタント業界の転職
建設コンサルタント会社においては、年金支給開始年齢が65才になったことにより60才で定年再雇用することが一般的になってきました。 再雇用時の年収は、最後の年収の半分以下になることが多く、大手・中堅コンサルタントで400万くらいが一般的だと思います。
しかし、年収が半分以下になったとしても、業務量は変わらず、割に合わないとこぼす方も何人か会ったことがあります。 また多くの方が収入面で不満を持っていても、60才の定年時においては、ほとんどの方が現在の勤務先の再雇用を選び、退職し他社に再就職される方は少ないようです。
理由は、一つには、再雇用を超える待遇での再就職先が少ないからです。 具体的には、大手、中堅レベル以上のコンサルタントにおいては、再雇用制度があります。 会社では、60代を中途採用者に再雇用者を超えた給与を払うことができません。再雇用で会社に残られた先輩方に猛反発を受けてしまいます。 例えすごい実績や資格があり、現役レベルで業務をこなす60代であっても同じです。そのため、大手中堅クラスのコンサルタントへの60代再就職はとても難しいのが現状です。
また、地方コンサルタント等においては、60代でも人材の需要はあります。 再就職希望者の人は業務管理、技術指導、教育だけを希望される方が多いのが実情ですが、その場合は、再雇用で残った場合以上の収入レベルを確保することが難しいです。 担当レベルでも業務をバリバリ行うという人であれば、年齢関係なく報酬を支払う会社はあります。
大部分の人が、60代になって新天地で苦労するよりは、愛着もあり、気心のしれた同僚もたくさんいる現勤務先に再雇用される道を選ぶのはわかる気もします。
しかし、中には卓越した実績があって、大手コンサルの元役員クラスの方でも新天地で勝負する意欲のある方もおります。 最近は60才というとまだまだ若い感じの方が増えてきました。70代で現役で設計を行う方と会ったこともあります。 私は60代でも新天地で活躍したい方の再就職も支援しております。
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