建設コンサルタント業界の人材採用実態について

 全国の建設コンサルタント登録業者は4,000社弱、その内、建設コンサルタント協会所属企業は400社超程度(従事者4万人)です。恐らく、全国で建設コンサルタントに従事する方は多くても10万人を超えることはないでしょう。

業界の特徴は、狭い業界であり、かつ、ほとんどが中小企業であることが言えます。また、社員1000人の大手コンサルタントであっても専門分野ごとに組織が細分化されています。
多くの会社では慢性的に人手不足であり、「良い人がいれば採用したい」というのが基本的スタンスです。
しかし、ほとんどの会社は、積極的に人材募集をしていません。なぜなら積極的に公募してもあまりよい人材が来ることが少ないからです。
例えば、各社ホームページなどで採用情報を公募していますが、この場合、玉石混淆の状況で、条件に合わない人も多く応募してくるため信用性が低く、よほど実績や資格など条件が良くないと、応募しても無視されてしまうケースも多いようです。
そのため、建設コンサルタント業界の採用実態としては、より信用が高い、知人の紹介や人材紹介会社によるものが多くなっています。
 こうした業界の人材採用実態から、個人で転職活動をすると企業の潜在的な人材ニーズにアプローチする手段がなく、個人の市場相場を知ることもできません。非常に限定された採用情報の中で転職活動を行い、交渉でも弱い立場に立たされるため、本来の市場相場に対してかなり低い転職先を選んでしまったり不利な雇用契約を結んでしまうケースも少なくありません。
当センターでは、建設コンサルタント業界の、実務、実態に精通しているからこそできるきめ細かい就職転職の支援を行っています。

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