建設コンサルタント技術者が年収2000万を達成する方法

建設コンサルタント技術者が年収1000万を達成することは、頭を使って努力すれば、実現できる可能性はかなりあります。 ※参考記事:建設コンサルタント技術者が年収1000万を達成する方法

しかし、年収2000万となるとどうでしょうか?
2000万以上の給与所得者は全国で約25万人(国税庁民間給与実態調査h29)となり、給与所得者の200人に1人の割合になります。
しかし、この25万人の内、オーナー企業等の経営者や、お金持ちが資産管理会社を作って、そこから給与として報酬を得ているケースもかなりあると思います。普通のサラリーマンで給与所得として、2000万に到達する人は、さらにわずかとなるでしょう。

建設コンサルタント技術者が年収2000万を達成する方法は、かなり難しいですが、不可能ではありません。いくつか方法はあります。
代表的な例について、述べてみたいと思います。

その1:大手建設コンサルタントで社長

 上場している大手建設コンサルタントでは、役員クラスでも多くの会社は2000万に届きません。
 社長になってようやく2000万を超えてくる場合が多いです。
 地場コンサルタントの社長の方が、この何倍も稼いでいる場合も多いです。
 これが多いか少ないか、オーナー社長は、会社を保有し、自分でリスクを負っているので、その果実も自分の意思で配分できます。
上場企業等の雇われ社長としては、2000万と言う金額も悪くないと思います。
出世競争の最終勝利者でもあり、名誉、ステータスも膨大で、満足感も大きいと思います。
しかし、その難易度は、代々、プロパー社員が社長になっている会社で、社長在任期間が10年とすると、社員1000人の会社では200人~300人に一人しか社長になれません。

その2.外資大手系で活動

 欧米企業の建設エンジニアリング会社の大きなところでは、技術士相当のエンジニアやマネージャーは年収2000万を余裕で超えてくるようです。
 プロジェクトベースで、世界中に動いています。
 日本人がこうしたところに食い込んでいくには、技術士(pe等)、相当レベルの英語力、できれば欧米での学位(MBA)等があれば可能性はあります。
 外資系の建設コンサルタント世界大手の内部の人に聞いたのですが、日本人で海外経験がなく、欧米の学位がなく、英語力や欧米人のようなコミュニケーションができない人は、会社の上層部(欧米人)からみて、どうしても見劣りしてしまうようです。
 客観的に見て、エンジニアリングレベルが明らかに劣っていても、欧米の大学院を卒業した日本人の方が、評価されやすい傾向があるとのことでした。

 建設コンサルタントに実務経験を積んで30代前半で技術士取得できた人で、留学できる経済的に余裕のある人は、実現可能性は高いです。挑戦してみても面白いと思います。

その3.独立、フリーランス等

 建設コンサルタント技術者が独立して、一人で業務をやった場合の売上は、専門内容などで、かなり個人差がありますが、最も多い人で2000万位です。
 一人だとそれくらいが限界です。
 業務は、労働集約的な部分と、技術判断が求められる部分に分けられますが、一人の場合、労働集約的な作業も全部自分でやることになるので、効率が落ちます。労働時間はかなりのものになります。
本当は、労働集約的な作業を行ってくれる人がいればよいのですが、ある程度は技術知識を求められるため、人材獲得がなかなか難しいようです。
もし、設計下請けをしていて、設計条件を与えられれば大体の図化と数量ができるような人材を2~3人確保できれば、売上で4000万、年収で2000万以上は安定的に確保できると思います。

 しかし、人を雇ってしまうと、仕事が無くても給料を払わなければなりません。何年かに一度、どこかでダメな時があって、資本力の脆弱なうちは、いろいろトラブルが起こりやすいようです。
 本格的な、元請けコンサルタントに育てていくためには、借入等のいろいろのリスクを負わなければなりません。

 この中で、達成難易度は、独立>外資大手のエンジニア>大手で社長 です(完全な主観です)。
 面白さというのは人それぞれなので、好きなものを選択すればよいと思います。

 「その1.大手で社長」は、具体的な達成方法が思い浮かびませんが、それ以外は、ちゃんと戦略的に考えて自分でリスクを取って行動していけば方法はあります。もちろん即、外資転職2000万とか、独立2000万というようにはなりません。
特に経験を積むための転職の過程が欠かせないと思います。
 是非当社にご相談ください。

↓他記事もご参照ください。

建設コンサルタント技術者は常に独立の可能性を模索すべし