転職検討時の情報収集の留意点

転職は、その人の一生を左右する行為であり、じっくり時間をかけて検討する必要があります。よって、転職の検討においては、市場の相場、自分の価値を把握するための情報収集が重要になります。
情報収集における留意点としては、すべての情報は、それぞれの立場や利害に基づいて発信されており、100%客観的なデータは存在しないということです。
言われたことをそのまま信じず、様々な情報を収集して、総合的に判断することが重要になります。

例を挙げると

①知人や同僚からの情報
同僚や先輩、上司という場合は、本人と直接利害関係があることになります。
通常は、転職を停める方向に話すケースが多いと思いますが、客観的な情報は期待できないでしょう。
(転職を検討していることを会社に知られてしまい思わぬトラブルにも注意です)

②ネットの情報
ネット上の求人情報と、自己の経歴や資格・年齢などからの適合条件を比較してみる方法は客観性があると言えます。
ただし、人材の需要は、地域や時期でムラがありますし、自己評価が正しくされているかどうかは、実際に採用に応募していないので正しいのか確認できません。

③人材コンサルタント(エージェント)への相談
人材紹介会社のエージェントやコンサルタントと呼ばれる人に相談する方法もあります。
人材の需要や、相場を知るには良い方法だと思います。
留意しなければならない点は、人材紹介会社の収益源は、企業から受け取る紹介料であり、また、エージェントは、サラリーマンでありノルマを持ち、歩合で給与をもらっています。
よって、客観的な意見は期待できず転職を前提として話を進めて来る可能性が高いと言えるでしょう。
また、エージェントのほとんどは建設コンサルタント業界未経験者です。きめ細かい相談への対応は期待すべきではありません。

以上のようにすべての情報は、それぞれの立場による主観や不確定性が交じっています。
こうした情報を疑ってかかりながらも、総合的に判断して、より正確な情報を把握していくことが重要です。

※当社においても、キャリア相談を行っておりますが、私自身が建設コンサルタント出身であることからきめ細かいアドバイスを自負しています。また、無理に転職を勧めることしていません(転職しないようにアドバイスすることもあります)。
お気軽にご相談下さい。
といっても人材紹介業ですから100%鵜呑みしないで下さい(笑)